[2004.10.10]
  本のなかのお姫さま


 ▼米Google、書籍の中身まで全文検索する「Google Print」開始(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/10/07/4898.html


 本の中にいるお姫さまの気持ちを知るものなど,この世にはいませんでした。そしてお姫さまは年老いて,死ぬだけです。

quote:グーグル社は,書籍の情報を対象にして全文検索を行うグーグル・プリントのサービスを開始した。現在は英語圏だけで利用可能。グーグル・プリントでは,グーグルで検索したキーワードに該当する書籍がある場合,ページ上部にリンクを表示し,それをクリックすることでスキャンされた書籍の一部内容が表示される。またその本を購入するためのオンライン書店へのリンクも表示される。表示される書籍の著作権が問題となるが,グーグル・プリントでは表示される内容は保存できず,30日間に書籍の何%をみることができるか設定できる。

 もともと地球上にあるすべての情報を検索し,入手するために存在するネットワークは,すでにある本の情報がどんどん注ぎ込まれるべき場所だ。が,実際にはそれはかなわず,小さなウェブページがひとつひとつ作られていくことで文字情報を増やしてきた。そのウェブの情報量は,いまでは大きな図書館にある本の情報量をしのぐほどにもなっているのだが,本来はあってしかるべき本の情報がないのはもったいないと普通の人ならみな思っている。だが,本の情報を検索できるシステムなど作られる話もきかない。ああ,本の中に閉じこめられて打ちひしがれる,お姫さまの気持ちやいかに。

 どこにも行けず,探している人が会いに来る手はずもなく,ただ牢獄のなかで老いるのを待っているだけのお姫さま,それが書籍というものの存在だ。もちろんスキャンしてアップされている本は山のようにあるが,絵となっているその画像では,キーワードで検索することもできない。どこかにこのお姫さまを救い出す勇敢な若者はいぬものか。ということで,グーグル・プリント。まぁすぐに膨大な書籍情報が検索結果に表れるわけがないと苦笑いすることになるんだけど,始まりではある。記事中のグーグルの言葉である,書籍のマーケティングであって図書館ぢゃないというのは,誰でもわかる嘘である。初期のグーグルの思想からすると,ただ単にすべての検索結果を提供するという意志の表れだろう。まぁ,本当のことを云ってたらいつまでもお姫さまは救い出せないとわかっているのだから。

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